<スタートハードルを拒絶したときの審査方法>
2020年ジャパンGP終了後から実施→大会が再開された時点での実施
★拒絶審査のある種目
競技が始まってから犬がスタートハードルの横を通り過ぎた場合、拒絶1がつきます。スタートハードルのウイングの間を通過していないため、タイム計測は始まりませんが、タイムペナルティとしてゴールタイムに5秒が加算されます。この時、審査員は拒絶1のグーの手と、タイムペナルティのパーの手をあげることで審査します。
スタートハードルのバーの下をくぐった場合は、ウイングの間を通過していますのでタイム計測が始まります。
拒絶1はつきますが、タイムペナルティの5秒加算はありません。
犬がウイングの間を通過し、タイム計測が始まってからもう一度スタートハードルの横を通り過ぎた場合は、タイムペナルティの5秒加算はせず、拒絶1が追加されるのみになります。
● ケース1:ゴールタイム40秒の犬。
スタートハードルの横を通り過ぎ、2回目はバーの下をくぐり、3回目で正しく通過した。
その後は何もペナルティなし。
スタートハードルの1回目で拒絶とタイムペナルティの5秒加算、2回目で拒絶(タイム計測スタート)→この犬の成績は45秒、拒絶2となります。
● ケース2:ゴールタイム40秒の犬。
スタートハードルの横を通り過ぎ、2回目も同様に横を通り過ぎ、3回目で正しく通過した。
その後は何もペナルティなし。
1回目で拒絶とタイムペナルティの5秒加算、2回目も同じく拒絶とタイムペナルティの5秒加算→この犬の成績は50秒、拒絶2となります。
★拒絶審査のない種目(スティープルチェイス)
・スタートハードルの横を通り過ぎた場合
スティープルチェイスには拒絶の審査がありませんので、競技が始まってから犬がウイングの間を通過せずにスタートハードルの横を通り過ぎた場合、タイム計測は始まらず、タイムペナルティの5秒がゴールタイムに加算されるのみとなります。
繰り返すたびにタイムペナルティの5秒は加算され続けます。
* スタートハードルの拒絶を意図的に犬に繰り返させるハンドラーに対しては、トレーニング目的でコースを使用していると判断し、失格即、退場とします。
・スタートハードルの下をくぐった場合
タイム計測が始まり、タイムが経過していくのみとなります。タイムペナルティは加算されません。